中日新聞様に取材をしていただきました!!※2022年8月掲載
農業が変わる!
東海エリア初上陸の完全自動農薬散布機「EA2020」のご紹介です!
EAVISIONとは
EA VISION社は、アメリカのシリコンバレーに拠点を置く、中国のドローン企業です。
これまであまり知名度は高くありませんでしたが、旭テクノロジー社との提携の影響も含めて、日本国内での知名度が上がりつつあります。取り扱っているドローンについてはEA2020のみですが、優れた農薬散布機能を持っており、ドローンを使った農薬散布における様々な課題を解決する希望が持てる製品となっています。
EA VISIONの公式サイトを見ると、農薬散布における問題について次のように明言しています。
ではEA2020が他の機体とは何が違うのかを次章でご説明します。
EA2020の特徴
EAVISION社製のEA2020には、従来のドローンとは明らかに違う特徴を持っています。
従来のドローンは、GPSによって飛行をしていました。GPSは地図アプリやカーナビなど私たちの生活にとても身近なシステムですが、宇宙に上がっている衛生を使用して運用されている衛星測位システムのことを指します。
簡単に言うと宇宙に打ち上げられている人工衛星を利用するのですが、人工衛星は常に動いていたりするので、時間帯や場所によっては正確な位置を測定するのが難しいという問題点があります。
これに対してEA2020では、従来のGPS情報に加えNTTドコモが独自に設置した基準局を使用するネットワークRTKという基準局からの補正情報を利用することで、より正確な位置情報を取得することを実現しています。
実際には誤差10センチ以内の正確な散布が可能です。
これによって農薬を撒きたい場所に正確に散布することができ、農家様が懸念する隣の圃場に農薬を誤散布することを防ぐことができるのです。
ネットワークRTKについては次章に詳しく記載がありますのでご参考にしていただければ幸いです。
基本的な農薬散布には専用タブレットを使用して行います。
飛行高度やルートの設定、作物やの農薬の吐出量を選択するだけでドローンの散布設定が簡単にできます。
専用タブレットの中身自体は普段使用するスマホと相違はあまりないので取っ付きやすいです(アンドロイド)
設定後はボタンひとつで飛行を開始します。
※緊急時はプロポを使用しての操作になるので、操縦技術の向上はかかせません。
ドローンを扱う上で常に頭の中に入れておくべき事だと思います。
弊社ではEA農業コースを受講する事が可能なので、受講後は安心して飛ばせるよう講習を行います。
また、弊社は技術に特化したDPAなので技術の向上をしっかりと行えます。
従来までの自動飛行によるドローンを使用するにはRTK基地局という装置を立てる事によって
高精度な測位を取得していました。
しかし問題点があって毎回飛行をするたびに基地局を立てなければならないため、かなり手間がかかります。
実際活用する事は現実的ではありませんでした。
このような問題を踏まえて、EA2020では「RTK基地局」という手持ちの端末を持って散布したい圃場の周りを歩いて測量を行います。
EA2020は取得した地図データをクラウド上にアップロードする事により次回同じ圃場を散布する時は
保存されているデータを呼び出して使用するため再度測量する必要がありません。
また次回同じ場所で自動飛行をさせたい場合は、クラウドにある地図データを呼び戻すだけで再度散布が可能となります!
今までの自動飛行を行う機体が抱えていた問題をEA2020は解決することができたのです。
EA2020にはスバル社のアイサイトでも使用されているステレオビジョンテクノロジー等を搭載しており、飛行しながら障害物や段差を素早く検知し、自動で回避することが可能です。
実際にEAVISON社が作成したPV(プロモーションビデオ)の中には木を見立てて先端に葉を付けた長い棒を持った男性が飛行中のEA2020の前に立ちはだかるとEA2020はすぐに検知をして左右に移動を行い回避していました。
また、最後には棒の上を通り抜けるように自動飛行を行っているので性能の高さがよくわかります。
※当PVは弊社事務所にて流れています。
ネットワークRTKとは
EA2020の特徴である誤差10センチ以内の正確な自動航行の根幹であるネットワークRTK。
これは日本全国にある電子基準点と呼ばれる国土地理院が設置した基準局に加え、NTTドコモが独自に日本全国に設置した基準局を組み合わせて利用することにより、GPSのみの位置補正の誤差が1m程度のところを、誤差10センチ以内という正確さを実現する事が可能となりました。
余談ですが、一般的な空撮機(DJI)は離陸する時にGPSを活用してホームポイントを作成します。
RTH(リターントゥホーム)という自動帰還機能を使用するとやはりGPSのみなので結構ずれたりします。
↓こちらはネットワークRTKを使用した完全自動飛行のテスト動画です
農業コースについて
操縦資格について
EA2020を購入、運用をするにはDPA回転翼3級とEA農業コースの受講が必要になります。
農薬散布には物件投下と危険物輸送の2つの追加項目が申請時に必要となるからです。
講習内容
講習(DPA3級と農業コース複合の場合)は座学が1日間、実技が3〜4日間の合計4〜5日で取得可能です。
農薬散布に関する基礎からドローンの基本的なしくみや航空法等の知識、ドローンの操作方法やEAの散布方法等の技術を習得する事ができます。
解析ソフトIROHAとライス
葉色解析サービス「IROHA」とAI米粒等級解析「らいす」は、株式会社スカイマティクスの提供するクラウドサービスおよびアプリです。
「IROHA」はドローンによって撮影された圃場の画像から生育状況をデータ化し解析することが可能です。
画像解析によって育成ムラをカラー化し、視覚化することで育成不良の作物を見つけ出すことができるため、圃場を歩いて回って確認する時間と労力を削減することができます。
さらに、雑草が多くなっているところを見つけ、その部分のみ除草剤を散布することができるので、除草剤のコスト削減にもつながります。
「らいす」はスマートフォンで撮影した米粒画像を農林水産省が定める玄米の検査規格を参考にした独自のAIシステムで自動解析し玄米等級の目安を判定・表示することができる解析アプリです。
今まで、農作物検査の等級がご自身の予想と違った場合、持ち帰り再選別してから再度検査を受けなければならなかったり、事前に等級を調べるための殻粒判別機能付きの高価な計測機を購入しなければいけなかったりと、農家の負担になっていました。
「らいす」はスマホ一つで等級の目安を確認することができ、持ち帰り・再選別・再検査の手間をなくすことができます。
なお、弊社では農薬散布代行を行なった農家様向けに「らいす」を使った等級解析のサービスも行っております。詳しくはお問い合わせください。
まとめ
ドローンによる農薬散布は資格がなくても実施することができます。ただし、通常の農薬散布とは違ってドローン自体の規制や法律などが関わってきますので、農薬に関する知識だけでは対応できない部分があります。
このため、農家の方が独学で農薬散布のドローンを導入するとなると、かなり勉強が必要となるのが現状です。講習を受けることで経済的なコストはかかりますが、短期間でしっかり学ぶことができるため、「EA2020 農業コース」はおススメです。EA2020の導入を検討される場合は、まずデモフライトをご覧になり、受講を検討していただければ幸いです。
農業機は実際にご自身の目で見ていただきたいという思いが弊社にはあります。
EA2020は東海地方初上陸のため、「実機を直接見てみたい」「デモフライトをしてほしい」等のご要望があればお気軽にお問い合わせください。可能な限り足を運ばせていただきます。
また、岐阜県を中心としたエリアで農薬散布代行をお考えの農家様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
弊社は極力農家様を限定して散布代行を行います。
それは農家様の作物は日々成長の度合いが異なり適切な時期に散布ができるようにするからです。
そのためスケジュールに合わせて(日程変更も可能)臨機応変に行います。
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